眼の病気

目の病気

眼の病気はすぐ病院へ

眼の病気は緊急を要する事があります。
特に緑内障などの場合は、眼圧が上がって一晩で失明する事もあります。
様子を見ないですぐ病院へ行きましょう。

マイボーム腺腫: 霰粒腫(さんりゅうしゅ)

霰粒腫とは、まぶたの裏に近いところにあるマイボーム腺に慢性的にできる腫瘤です。
症状はまぶたに痛みのない腫瘤が出出来ます。 痛みや異物感、目やになどはでません。
瞼には涙が直ぐ乾かないように油膜を出す為の腺(マイボーム腺)が瞼の内側の眼と接する部分あります。
この部分に炎症が起きて肉芽腫と呼ばれる肉の固まりが出来るのが霰粒腫です。(細菌感染ではない)

左の目尻下に二段に肉腫なっているのが、マイボーム腺腫です。

瞼が腫れる他、徐々に大きくなる場合と急激に大きくなる場合があります。
腫れている部分の痛みはありませんが、瞼の裏側でも腫れている部分を感じる為に眼を動かすとゴロゴロした感じがあります。

急激に腫れが起こる場合では目が赤くなり目が圧迫されて痛みを伴うこと もあります。
場合によっては、良性腫瘍(眼瞼嚢腫や眼瞼乳 頭腫)や悪性腫瘍の場合もあるので診察が必要です。

【治療法と予防】
点眼液・軟膏で治療を行う事が多い。
再発しやすい病気で切除手術が必要になる事もあります。
犬の手術の場合は、液体窒素や全身麻酔でレーザーで焼くのが一般的なようです。


【ポコの場合】
10歳の頃から腺腫がポチッと出来始めました。
最初の頃は、急激に大きくなる事はありませんでした。

14歳を過ぎた頃から徐々に大きくなり、いつの間にか腺腫が2段になってしまいました。
この時は、僅か1ヶ月程度で急激におおきくなりました。

その頃から、涙が目尻で受け止めきれず流れ出るようになりました。
何時も左眼の下がジメジメしている事から、細菌感染し結膜炎を繰り返すようになりました。

15歳になってからは2週間毎に結膜炎を繰り返すようなり、病院で腺腫をとってもらいました。
2020年4月12日 マイボーム腺腫切除


【モグの場合】
発病 2002年07月    
眼の充血を繰り返す事から受診しました。


手術  2002年08月27日 
全身麻酔によりレーザーによる切除手術をしました。


再発  2003年10月02日
以前と同じ右目の同じ場所に出来ました。


進行  2004年09月18日
霰粒腫(マイボーム腺腫)が急激に大きくなったので受診しました。 


霰粒腫(マイボーム腺腫)と角膜に傷、ドライアイ、逆さまつ毛と色々な原因で定期的に病院へ通っていました。
霰粒腫は再発しやすい病気で、老犬になってくると多発する病気でもあります。
2004.09.18に病院へ行った時は、別件もあって受診したので霰粒腫の治療は何もしませんでした。

【マメ知識・麦粒腫と霰粒腫の違い】
麦粒腫は、俗に「ものもらい」、「のめ」などといわれているもので 眼瞼の一部が赤く腫れて、ずきずきと痛みます。
眼瞼には、涙や汗の分泌線や毛穴がありますが、その穴から細菌が感染したものです。
麦芽種は痛みを伴いますが、霰粒腫はイボのようなもので痛みはありません。

角膜潰瘍

角膜の傷と言っても、角膜炎・角膜裂傷やその他、原因により病状も変わります。
眼の大きな犬に多い症状と治療法と予防についてご紹介します。

角膜に何かの原因によって傷が付くと、角膜に炎症が生じ、痛み・かゆみ・充血・目やに・瞼の腫れ等の症状が出てきます。
痛みやかゆみがある時は前足などで無意識に眼を擦るので直ぐに分かります。
また眼の充血、化膿した(黄色)目やにが出るようになります。

【治療法】
一般的な獣医では、眼圧測定器などの眼を診る為の機器を持っていない所が多く
所見だけで化膿止めの点眼液を出す所が多いです。

もしこの点眼液を使っても同じ症状を繰り返すようだったら、角膜の傷があるかも知れないので眼を診てくれる獣医さんに掛かって下さい。

検査の方法は、目の中に緑色のついた検査薬の液体を流し角膜に傷があるかを検査します。
角膜に傷がある事が分かれば、点眼液(アイドロイチン3%点眼液)で眼球の汚れを流してから
抗生物質(ネオメドロール)を1日5~6回塗って治療します。

獣医さんによっては、犬用のコンタクトなどを使って治療する所もあるので、治療する前に症状と治療方法をよく確認する事をお勧めします。

予防】
角膜の傷は、眼を擦ったり異物の混入または眼をぶつける等が原因です。
ソファーやお布団で顔を擦る事をやめさせる。
また散歩に行った時に小枝などを眼にぶつからないように気をつけて下さい。

ソファーなどで眼を擦る場合は、目がかゆくて擦っている場合もあるので
犬の行動をよく観察し角膜に傷が付かないように気をつけましょう。

【モグの場合】
発病  眼の充血を繰り返す事から受診しました。
2002年7月 
2002年11月09日 右目の充血 (1)
2002年11月11日 右目の充血 (2)
2002年11月12日 右目の充血 (3)
2002年11月13日 右目の充血 (4)
2002年11月23日 右目の充血 (5)
2002年12月01日 右目の充血 (6)やっと良好!

角膜の傷が在る所へ霰粒腫(マイボーム腺腫)が出来た為、霰粒腫(マイボーム腺腫)で眼を刺激して充血が酷くなるようでした。
眼の病気は何かの原因があって、それがいくつかの病気と重なっている事も多いです。
いづれも眼の充血がある場合は、眼を診れる先生を探してください。

角膜の傷に関しては、その後は気をつけていたので再発はありませんでした。
しかし、ドライアイの点眼液(アイドロイチン3%点眼液)と眼のコーティング剤(テラマイシン)は 予防薬としてずっと使っていました。

炎症を伴う場合は、点眼液/角膜保護点眼剤(アイドロイチン3%点眼液)を注したあと
抗生物質/硫酸フラジオマイシン眼軟膏(ネオメドロールEE軟膏)を塗っていました。

【ぶなぴーの治療】
2021.04.05 ぶなぴー左眼充血
2021.04.06 朝一病院へ
2021.04.10 検査結果良好
2021.04.12 ぶなぴーの角膜潰瘍
2021.04.16 ぶなぴー左眼充血通院記録
2021.04.23 最終通院予定

【薬のマメ知識】
眼科の薬は人間用も含め、種類がとても少ないです。
犬が使う目薬はすべて人間と同じものでした。

人間の薬の殆どは犬や猫の動物実験をして作られています。
目薬に限らず、人間の薬の殆どは犬でも使えます。
ただし飲み薬は、人間用は大人60Kgの人を基準に処方量の記載が在るので、
犬が使う時には体重比で換算してあげるようにして下さい。

ドライアイ

この病気は老犬に多く、涙の量が少なかったり、涙の質が悪くなって起こる病気です。
涙で目の保護が出来なくなるので、角膜が硬くなったり目ヤニが多く出るようになります。

【モグの場合の治療法】
涙成分の点眼液(アイドロイチン3%点眼液)とコーティング剤(テラマイシン)を3回/1日
注していました。
その他、炎症を伴う場合は
点眼液(アイドロイチン3%点眼液)+抗生物質(ネオメドロール)を塗っていました。

この病気は慢性病で薬を常用しないといけません。
こまめにお薬が無くなると診察を兼ねて病院へ通いました。

【目薬代のマメ知識】
獣医さんは保険がきかないので、診察代や薬代の目安がありません。
モグが通っていた病院では、目薬(点眼液&塗薬)はすべて1本¥1000でした。
また、点眼液も塗薬も人間と同じ薬なので人間で貰った薬を使っても大丈夫です。

逆さまつ毛

別名「眼瞼内反症」と言います。
シーズーは逆さまつ毛が多く、まつ毛が目を刺激することで角膜炎などが起きやすくなります。
モグの場合は、霰粒腫で病院へ通っている時に逆さまつ毛もあると言われました。

【治療法】
モグの場合は、ドライアイの薬を貰う時に抜いてもらっていました。
逆さまつ毛を抜かないでいると、約1ヶ月位すると充血してきました。
たぶん、1ヶ月位すると延びてきたまつ毛が眼を刺激していたのではないかと思います。

左右瞳孔不同

瞳孔とは、人間で言う「ひとみ」、つまり虹彩で囲まれた黒目の部分を言います。
瞳孔は明るい光の刺激で収縮し、暗くなると散大するように、自動的に調節されています。
また瞳孔は、自律神経の支配も受けており、交感神経の刺激により散瞳し、副交感神経の刺激により縮瞳するように調節されています。

正常な動物では、左右の瞳孔はほぼ同じ大きさになるように調節されています。
左右の瞳孔の大きさが不対称になっている場合は、眼球もしくは瞳孔の運動を調節している神経の異常と判断されます。

【モグの場合】
2001年05月30日
2001年08月07日
2002年11月09日
初 診  経過を観察
再検査  症状に変化なし
右目の充血

モグの場合は、夜になると右目だけがが光る事が気になり受診しました。
近くの獣医と眼科をみて診てもらえる獣医にも行きましたが、原因は分からず
先天的なものではないかと言う事でした。
その後、何度か診て頂きましたが進行はありませんでした。

【瞳孔が開く病気】

眼球に問題がある場合:前ブドウ膜炎、緑内障、虹彩括約筋萎縮、虹彩形成不全、
角膜潰瘍、水晶体脱臼、過熟白内障など、神経系に問題がある場合

視神経および視索・中脳・動眼神経・副交感神経の障害(炎症、梗塞、腫瘍その他の圧迫など)、
ホーナー症候群(中耳炎、頸部交感神経幹の圧迫)

緑内障

眼圧が何かの原因で上昇する事により視神経が傷つき、視野が狭くなったり、視力低下などの症状が起こる病気。
眼圧を測る事で緑内障の状態が分かります。
正常値:10〜20mmHg

眼圧が25mmHgになると緑内障の疑い
眼圧が60~70mmHgと高値の場合には24~48時間以内に失明します。

緑内障の原因

・ 原発性緑内障(多くは遺伝によるもの)
・ 先天性緑内障(生まれ付き眼の形成異常によるもの)
・ 続発性緑内障(他の病気:眼内腫瘍・眼内腫瘍・ぶどう膜炎・水晶体脱臼など)

詳しくは、下記のサイトに詳しい説明が記載されていますので参考にして下さい。

犬の緑内障
緑内障の記録

【ペコの記録】
ペコは、転院する前の病院で左目の眼圧が高く緑内障気味と言われていました。
2017.01.16 50回目の診察
2017.01.24 58回目の診察
2017.01.29 先生と話した事

【ポコの記録】
2020.07.29 右眼の充血
2020.07.30 緑内障なのかな・・・
2020.07.31 通院
2020.08.01 ポコの眼について
2020.08.03 反対の眼も?!
2020.08.04 再度通院

【ぶなぴーの記録】
2021.04.05  左眼の充血
2021.04.06 朝一病院へ
2021.04.10 通院−2

犬の目薬

犬の目薬は、ほとんどが人間用の点眼薬を使います。
炎症を起こしている時に使える目薬の種類は限られており、医師の指示に従い点眼します。

一番気を付けなければならないのが、菌に耐性が出来る事。
菌に耐性が出来てしまうと、その抗生剤の点眼薬は使えなくなります。

炎症がある場合は、一日に数回の目の洗浄・点眼を最低2〜3週間行う必要があります。
医師の指示に従い、菌に耐性が出来ないように注意しましょう。

治療用点眼薬・眼軟膏の種類

ティアローズ消炎剤
ステロップ抗炎症ステロイド点眼剤
パピティン広範囲抗菌点眼剤
タリビット点眼液0.3%角膜障害治療薬
ゲンタロール点眼液0.3%抗生剤:眼瞼炎、涙のう炎、麦粒腫、結膜炎、角膜炎
マイコクロリン眼軟膏抗菌剤:眼瞼炎・結膜炎・角膜炎
ネオメドロール眼科・耳鼻科疾患治療剤:抗菌作用
テラマイシン抗生物質:細菌感染症治療薬
エコリシン眼軟膏抗菌剤:眼瞼炎、涙のう炎、麦粒腫、結膜炎、角膜炎
オプロサキシン点眼液0.3%広範囲抗菌剤:
プレドニン眼軟膏眼科用合成副腎皮質ホルモン剤:眼瞼炎、結膜炎、角膜炎
ベトラタン緑内障・抗眼圧症治療剤
アゾルガ配合懸濁性点眼液緑内障・抗眼圧症治療剤
血清点眼液角膜潰瘍・眼球炎・ドライアイ
ティアローズ(消炎剤)

ティアローズの使い方
非ステロイド性抗炎症点眼剤で、目が充血した時などに使います。
2〜3日使用しても目の充血が取れないなどの症状がある時は、獣医師の診察を受けた方が良いです。

この目薬は、ネット販売でも購入出来る目薬です。
病院で購入するより安く入手出来ます。

ステロップ(広範囲抗菌点眼剤)

抗炎症ステロイド点眼剤(乳濁点眼剤):犬の結膜炎、角膜炎、眼瞼炎、ぶどう膜炎などに高い臨床効果がる。
1回1~2滴、1日4 回点眼

パピテイン(非ステロイド性抗炎症剤)

イヌ・ネコの創傷性角膜炎、角膜潰瘍における角膜障害の治療に効果があります。
1回1〜2滴、1日5〜6回点眼
パピテイン5mgもネット購入出来ます。

ゲンタロール点眼液0.3%(抗生剤)

目の感染症を引き起こしている細菌を殺菌します。
通常、眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、角膜炎の治療に用いられます。
1回1〜2滴、1日3〜4回点眼

マイクロコリン軟膏(抗菌剤)

動物用・マイコクロリン眼軟膏は、広範囲な抗菌作用があり、
ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、淋菌、髄膜炎菌、大腸菌、
リケッチアなどによって起こる犬、猫の眼疾患に効果があります。

白色ワセリン基剤で刺激が少なく、塗布しやすい眼軟膏です。
以前はネット販売していましたが、今は病院でしか買えなくなりました。

ネオメドロールEE軟膏(副腎皮質ホルモン剤)

細菌感染の炎症性疾患に
眼科用:適量を1日1〜数回患部に点眼・塗布する。
この軟膏は、医師の処方通りに使います。

オプロサキシン点眼液0.3%(広範囲抗菌剤)

眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫(ものもらい)、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化する治療点眼薬
1回1滴を1日3回点眼

ライトクリーン(犬老年性初発白内障進行防止剤)

10歳を過ぎてからは犬用点眼薬ライトクリーン15mlを3~4回/1日点眼していました。
これはネット販売しているので病院で購入するより安く買えます。

ヒアレインミニ点眼液0.3%(保湿剤)

保湿成分がふくまれており、ドライアイなどに有効です。
多数の水分子保持機能があり、涙を保持し安定させて、目の乾燥を防ぎます。
1回1滴 5~6回点眼/日

ヒアルロン酸Na0.1%(保湿剤)

目の保護(ドライアイを防ぐ)に使います。
涙を保持し安定させて目の乾燥を防ぎます。
ヒアレインミニ点眼液0.3%と比べると保湿効果は薄れます。

散歩から帰った後・シャンプー後等に点眼します。
1回1滴 5~6回点眼/日

アイドロイチン3%点眼液(角膜保護剤)

角膜表層の保護に用いられます。
1回1~2滴 2~4回点眼/日

動物病院では、アイドロイチンもしくはヒアルロン酸どちらかしか取扱がない場合があります。
どちらの目薬も目を保護する為の目薬なので、目の大きな犬種の子は常備して目の保護に努めたいです。

ベトラタン(犬用緑内障・高眼圧症治療剤)

緑内障は、眼圧を計測して病気の有無を判断しますが、正常値は15以下
ポコの場合は診察時に70あり、すでにこれだけの眼圧があると失明しているとの事でした。

失明の圧力は6〜70で失明と言われました。

ペコの時(2017年)は、アゾルガ配合懸濁性点眼液でしたが、ポコ(2020年)にはこのペトラタンを処方されました。

「ベトラタンR」はラタノプロスト※1 を有効成分とする、国内唯一の犬の緑内障※2 治療剤で す。本剤は 1mL 中にラタノプロストとして 50μg を含有し、1 回 1 滴を 1 日 2 回(朝夕)点眼 することにより眼圧を有意に下降させます。
千寿製薬のHPより

血清点眼液

採血した血液から点眼液を作ります。
血液を遠心分離して生理食塩水・レボフロキサシン点眼液(細菌増殖を阻害・細菌感染を予防する薬)等を混ぜ、マイレクスフィルターを通して作ります。保存期間:1週間(冷蔵庫保管)

涙の成分に非常に近く、眼表面の保湿、 角結膜上皮の生存に必要な栄養(糖分、蛋白質等の栄養分や、ビタミンAなど)を供給する。
1回1滴、1日5〜6回点眼

目の洗浄

眼は何時も外界と接しており、色々な刺激を受けています。
特に眼の大きな犬種の子は、刺激を受けやすく痒みが出たりします。

痒みが出ると無意識に眼を擦り、角膜に傷がつく事もあります。
また細菌感染をして充血する事もあります。

眼の病気を繰り返す場合は、眼の洗浄がとても有効です。
洗浄液は、滅菌した物(ソルラクト・生理食塩水など)が望ましい。

ソルラクトや生食は100ml・250mlとサイズが決まっています。
もし100mlを使うとすれば、5日程度で使い切る事。
開封した物は冷蔵庫で保管します。

また100mlを使う場合は、シリンジに針を付けて吸引して眼の洗浄に使います。
毎回滅菌した針を使う事や、残った液の保存を考えると、もっと小さいサイズが便利です。

この生食20mlは割高ではありますが、1日で使い切ります。
開封後は、セロテープで止めて冷蔵庫へ、洗浄する時はぬるま湯に入れて人肌にして洗浄します。

2020.03.27 眼の洗浄
こちらに詳しい記事がありますので、参考にして頂けたら幸いです。

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