最後に自分が何を選択するか。
きっと最後の最後まで答えは出ないと思う。。。
延命優先に考えた場合、その子にとって辛い治療でも行うのか。
これはケースバイケースでもあるけれど。
私は2017年2月に悪性リンパ腫で見送ったペコの時に色々考えさせられる事が多かった。
自分が救われたい為に、ペコにとって辛い治療をしているのではないか
自分の気持ちを優先した治療をしていないのか。
この子にとっての幸せは何なのか。。。
それは、悪性リンパ腫かもしれないと言われ、大学病院で診察するまでの間に1ヶ月近く掛かってしまった事。
最初に受信した病院で、癌の治療はしないと言いつつ、ステロイド剤の投与をして結果的には治療と同じ状態になってしまった事。
リンパ腫の場合は、抗がん剤を希望しない場合はステロイド剤の投与をして対処療法をしていく事があります。個体差はありますが、ステロイドの投与だけで3〜6ヶ月位の延命ができる場合があります。
結局、ステロイドの影響が残っており確定診断ができず、再検査になりました。
そして再検査でも確定診断できず、そうこうしている間に病気が進行してDICになってしまった事
これは飼い主が早期にセカンドオピニオンを受けなかった事に問題があると今も思っています。
結局の所、ペコの命を優先した治療を行った結果、一命は取り止めましたが、今度は抗がん剤の副作用で膵炎。膵炎も重症化して生死を彷徨う事になりました。
大学病院で再検査し確定診断が出来ない状態になって、初めてセカンドへ行きました。
その病院が今通っている病院です。
今までの事情を話し、本当に親身になって病気の治療から飼い主の心のケアまでして頂きました。
ここからが本当の治療だったと思っています。
あの時、もう少しセカンドへ行く事が遅くなっていれば、ペコはDICになった時点でこの世にいませんでした。
そんな思いがあったからポコの時は、自分の気持ち優先の治療からポコの幸せを優先に考えました。嫌がる事をして延命してポコは幸せなのか。ポコは望んでいるのか。。。
たぶん、ポコが初めての子だったらこんな考え方はしなかったと思います。
やっぱりずっと一緒にいたいと思うし、少しでも効果がある治療なら延命したいと思うのは万人の願いです。
ペコに強制給餌をして、確かにリキッドだけで体重維持できるだけの栄養は取れました。
ペコは亡くなる時まで体重はほとんど減る事なく過ごす事ができました。
けれど最後の頃は、リキッドをあげるのも大変で、嫌がるペコにリキッドを飲ませるのは心が引けました。
もし強制給餌をしていなければ、もっと早くにお空に上がっていたでしょう。
けれど延命できたから、抗がん剤の副作用で免疫力が低下して眼球炎になり、失明しています。
結果論ではありますが、あの時本当にそれで良かったのか。。。
自分の気持ち優先の治療や強制給餌をしたせいで、ペコには辛い思いをさせてしまったのではないか。
これは治療を始めた頃から、ずっと同じ様な思いがありました。
先生にもその事を伝え、本当に何度も、何度も治療の事について相談しながら、一緒にリンパ腫と戦って頂きました。
ペコが亡くなった後、翌月にポコが慢性腎不全になり・・・
3ヶ月後にハンガーストライキになりました。
食べなくなった理由はわからないまま、ご飯を拒絶する。。。
お水を飲めなくなる。。。
血液検査・レントゲン・心電図など、ポコに負担がかからない程度の検査は全てしましたが
身体的は原因は取り立てて見つかりませんでした。
結局、何かのストレスからポコが食べなくなってしまったのだと。。。。
ヨーグルトの様な好きな物が食べる。
けれどドライフードは全く食べない。。。
1週間経ち、2週間経ち・・・、1ヶ月経ち、
このままだと脱水してしまうと言う事で、病院に皮下点滴を習いに行き、自宅で点滴を始めました。
結局、最後は先生と相談して荒業に出ました。
食べるまでおやつはあげない。
先生からは、3日までだったら何も食べなくても大丈夫と言われ、一日、二日、三日目、
やっと少しずつ食べる様になりました。
しばらくは手の上から食べて、その後は2ヶ月程かかってやっと自分で器からご飯を食べられる様になりました。
やれやれと思った頃、今度は膀胱炎になり、抗生剤を服用していましたが菌に耐性があり効かず。病状が悪化して最悪の事態、40度超えの熱をだし腎盂腎炎になってしまいました。
やっとご飯を食べられる様になった矢先・・・・
今度は、腎盂腎炎でご飯を食べられなくなってしまいました。
8時間おきの投薬、点滴、その合間に吐き気止め、30分以上を開けてリキッドをあげました。
しかしポコはシリンジを口のそばへ持っていくと、ブルブル震えて怖がる。。。
そしてリキッドを口に入れると、ゴックンしない。
一回に飲める様はやっと10ml、そんな状態でした。
少しして10ml飲めたと喜んでいると、吐いてしまう。。。
そんな事を1日に何度も繰り返しました。
病院で静脈点滴をして頂いている間も看護師さんにリキッドを飲ませて頂きましたがが、
「ポコちゃんは、ゴックンしないのよね」と。。。
自宅でも病院でもリキッドはほとんど飲めなかったのです。
ポコにとってリキッドは、怖い物。嫌な事。
そんな風に思っていたと思います。
その時は、私も必死でした。
ペコを2月に亡くしたばかり、半年後続けてポコも・・・?!
そんな思いが頭をよぎりました。
3週間ほどして、やっと炎症反応が正常値に近づいてきたので、通常は1ヶ月服用するお薬を腎臓の負担を考えて切り上げました。
ペコの時の事。ポコのこの時の事を考えると、ポコには強制的に何かをするのはストレスがかかり過ぎる。そう思った瞬間でした。
たぶんこの時に自分優先の治療から、ポコ優先の治療をしようと思いました。
先代犬、ペコで経験してきた事を無駄にしないように、ポコにはポコが嫌がる事をするのは止めようと思いました。ポコが快適に過ごせる事が一番だと思う様になりました。
けれどこれは自分にとっても戦いでもありました。
もっと一緒にいて欲しいと思う気持ちとポコが苦痛なく過ごせる事と矛盾が生じる。。。
色々思う事はたくさんあったけれど、ポコに無理強いはしたくなかった。
それだけは先代犬たちから学んだ事を実践できたかな。。。
最後に本当に幸いに思えた事は、慢性腎不全からの最期の尿毒症からの多臓器不全で亡くなったわけではなかった事。。。。
先代犬は、尿毒症から多臓器不全で3日3晩鳴き通して苦しんだ後に亡くなりました。
ポコはご飯が食べられなくなり、お水が飲めなくなり、体力の限界。。。
先生からは、体力の限界、老衰ですよ。
と言われた事が何よりの救いでした。。。。
ペコの時に病院を転院してからは、村上先生にどれだけ救われたかわかりません。
先生からの言葉に救われた事、病気の説明も病状も、治療のお話も何度も相談できた事。
結果は同じだったとしても、そこに信頼を寄せて相談できた先生がいてくれた事は大きかったと思います。
セカンドオピニオン、信頼先生との巡り合わせ、納得のいく治療が受けられると良いですね。
親身になって診て頂ける事、色々な事を相談できると心強いですよね。
まだぶなぴーの事は考えられません。。。
毎日、帰宅後ぷなぴーと散歩へいく毎日です。
ポコより長生きして欲しい!
先天的に左腎臓機能不全だから、慢性腎不全にならない様に気をつける事
これからも元気に過ごせる様に頑張ろうと思います。
色々な事を教えてくれた可愛い子供達、ありがとね!