2020.10.21 リキッドの保存と飲ませ方

何かしらの病気になって、病気が重症化してくると食欲がなくなる場合が多いです。
今まで上げていたご飯をあげても食べなくて途方にくれる様になります。
私も何度となくこんな状況になりました。

ご飯を食べられなくなると体重維持が難しくなります。
毎日食べているドライフードが如何に栄養バランス良く、且つカロリーがあったのか思い知ります。
そして食べられなくなった時、これからどうするかという問題が生じます。

我が家は、2017年2月に悪性リンパ腫で亡くなったペコの時に初めてリキッドを使いました。
先代犬の時(2004年:今から16年前)には高栄養ドリンクの様なものは販売されていませんでした。
ドライフードをドロドロにしたものをシリンジで与えるなど、今の様に生命維持できるほどのものはなかったのです。

けれど今は少量で生命維持できる高栄養な栄養補助食品が現れた為、強制的に食べさせる(強制給餌)という新たな問題も生じました。
強制的にご飯を食べさせても延命したい、
それは飼い主万人の願いであり希望です。

強制給餌をしながら体の回復を待つという選択肢が増えた事は、延命という意味でも大きな成果得られます。そこでリキッドなどの高栄養なドリンク状の食事をどうやって与えるかと言う課題が出て来ました。

最初からシリンジで上手に飲める子なんて一人もいません。
犬も飼い主も何回もあげながら、その子のスタイル、あげ方の形ができて来ます。
少しずつお互いに上手に栄養が取れる様になると思います。

吐き易い子は、一度の沢山与えず回数を増やす。
あげる30分前にまでに吐き気止めを服用する。
こんな事を繰り返しているうちに、その子にあったコツがわかって来ます。

我が家のペコは、悪性リンパ腫からDICになり生死を彷徨い、第一回目の抗癌剤を投与
今度は抗がん剤の副作用から膵炎になりました。徐々に体力を奪われ重症垂涎になり、今度は重症膵炎で生死を彷徨いました。
そんな事からご飯が食べられなくなり、先生に相談したところロイヤルカナンのクリティカルリキッドを勧めてくれました。

このリキッドは、病状の応じたリキッドが販売されており、膵炎には油分の少ないもの。
慢性腎不全の子には、タンパク質やリンが少ないリキッドになっています。

リキッドは開封すると2日間しか持ちません。
最初は、2日間で一本を飲み切る事は難しいと思います。
まずは保存の仕方

リキッドは冷凍保存ができます。
私はお弁当用のシリコンカップを利用しました。1カップに30〜50mlを入れて冷凍します。
そして使う時は、シリコンカップごと電子レンジに入れて温めます。
先に容量を測ってあるので、あげた量も把握することができます。

飲みこのしたら、この様に冷凍して保存しました。
病院などでは、製氷皿などでキューブ状にして冷凍保存するとお話を伺いました。

飲ませ方
最初はシリンジを怖がる子がいますので、シリンジの先にシュークリームや粘度の高い甘いものをつけて舐めさせる事から始めると嫌がらないと思います。

シリンジに慣れて来たらリキッドを口の脇から少量ずつ入れます。
最初は口に含む程度にします。
そして口に入ったリキッドをゴックンと飲み込む事を確認します。
気をつけなければならないのが、一度の多量に流し込むとむせてしまう事

もっと病状が悪化すると咀嚼も難しくなるので、ご縁肺炎を誘発します。
我が家も2回ほどご縁肺炎を経験していますので、焦らず少しずつあげます。

このあげる量とゴックンするする阿吽のタイミングは、慣れる事だと思います。

次は、リキッドの味に飽きる、もしくは味を嫌がる時
どうしても食欲がない時にあげる事が多い為、喜んで飲む事はあまりないと思います。
ではどうしたら少しでも多い量を飲んでもらうか。。。。

私はシリコンカップに入れたリキッドにシュークリームやアイスなどを少量混ぜてあげました。
最初のカップはそのまま、次のカップに混ぜないで少量いれる。
量や、混ぜる、混ぜないは、その時々で変えました。
これは同じ味になれない為に、毎回工夫しました。

2カップ飲み終えるとシュークリームやアイスを少量あげたり、混ぜたり・・・
それから混ぜるものでは、粘度の高い甘いものを入れました。

これはお薬をあげる時もとても便利でした。
主にシュークリーム、生クリーム、アイスなど。
しかし病状によっては油分の多いものや、糖度の高いものは体調を悪くする場合は、別のものに変更して下さい。

栄養状外が悪くなると貧血になる子が多いです。
リンパ腫も慢性腎不全も病状が悪化すると貧血になりました。
こんな時は、もちろん先生と相談し医療的な治療が必要な場合(輸血やホルモン剤の投与)もありますが、簡易的な物としてペットチニックと言うサプリ(ネット購入可)をリキッドに入れました。

このペットチニックも個体差により、好んで飲んでくれる子と嫌がる子がいます。
ペコの場合は、リキッドにペットチニックを入れるとよく飲んでくれました。
貧血予防と一石二鳥でした。

ポコの場合は、リキッドを嫌がり吐いてしまう。
口に入れてもゴックンしない。ペットチニックも飲めませんでした。

強制給餌もすんなり受け入れてくれる子の場合は、リキッドだけでも十分栄養状態を維持できます。

ワンコが高齢になって病気を発症する前に、いつも食べている食事のカロリーは把握しておくと良いと思います。
病気を発症している子は、今あげている食事のカロリー、食べている物の記録をつけておきましょう。

病気が進行すると食欲がなくなる場合があります。
その時に、今までどんなものを好んで食べてくれたのか、摂取カロリーがどの程度だったか。
強制給餌をする時、リキッドをあげる時、どの程度のカロリーをあげたら良いのかの目安になります。

そして自分の記録に自分自身が助けられる事があります。
私は、最初は先生の勧めで体調管理表をつける様に言われて、体調や食べた物、カロリーなど少しずつ項目を増やし、記録をして行きました。

最期、本当にご飯を食べられなくなった時、この記録には本当に助けられました。
ぜひ健康管理表や食べ物の記録は取っておく事をお勧めします。

みんな可愛い子供達が教えてくれた事、
ありがとね。

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