てんかん

てんかん

てんかんとは、脳の電気回路がショートする事により発作を起こします。
身体の部分的な筋肉の収縮(特に前足の硬直)などがみられ、数秒から10分以上発作が継続する事もあり、個々に状態や症状の現れ方も違います。

発作を誘引する原因

発作の種類

てんかんと言うと体を硬直させて痙攣すると言うのが一般的ですが、いくつかの種類があります。

焦点性てんかん発作:
手足が引きつるなどの体の一部にのみ限局して生じる発作です。通常、意識は正常に見られることが多いです。流涎(よだれを垂らす)、顔面の一部がピクピクする、などの症状が犬では比較的よく見られます。

全般性てんかん発作:
犬で最も一般的なてんかん発作のタイプです。突然意識を失い、横になり手足を痙攣させる全身性の発作のことを示します。
焦点性てんかん発作から始まり、全般性てんかん発作へ移行することもあります。
通常意識はなく、飼い主の呼びかけにも正常な反応ができません。

四肢が緊張し強く突っ張ってしまう発作を強直性発作と言います。その他、四肢が遊泳するようにリズミカルに動く間代性発作、両方が続いて起こる強直間代性発作が、一般的な全般性てんかん発作として見られます。流涎や失禁などの症状が同時に見られることも多いです。多くは2,3分程度で激しい痙攣症状は消失します。

発作が起きる前に、不安そうにそわそわしたり、性格が変化するなどの“前兆”が見られることがあります。また、大きな発作が終息した後も、うろうろ徘徊したり、呼びかけに反応が鈍い、ふらつく、などの発作の後遺症が数十分程度続くことがあります。通常このような後遺症は時間とともに完全に消失します。

非けいれん性全般てんかん発作:
脳の中では発作が生じているものの、上記のような全身の痙攣を伴なわないものもあります。動物は力が抜けて脱力していたり、一見寝ているだけのように見えることもあります。発作かどうかの区別が非常に難しくなります。

特発性てんかん:
多くは6歳までに初めててんかん発作を起こし、繰り返し症状が見られます。

構造的てんかん:
脳炎や脳腫瘍、脳梗塞、脳出血、頭部外傷など、脳の構造的な疾患で発作が起こります。発作以外にも神経の異常(失明、旋回、徘徊などの行動異常、歩様異常など)が見られることが多いです。一般的に、脳腫瘍や脳梗塞、脳出血は高齢の犬での発症が多く、脳炎の場合は比較的若い年齢で発症することが多いとされていますが、様々な年齢で発症が知られいます。

犬のてんかん発作より

ポコの場合は、一般的な硬直して痙攣するタイプでしたが、
ぶなぴーはこの分類によれば、非けいれん性のてんかんで突然全身が脱力してその場に潰れます。

発作止めの薬(抗てんかん剤)

飲み薬:発作を起す間隔を開けるための薬
犬用抗てんかん剤ゾニサミド:薬剤名(エクセグラン®)
どんなお薬にも副作用は付き物ですが、この薬というより犬用抗てんかん剤の殆どが興奮状態を抑える為の薬なので鎮静効果があります。
元から後ろ足の筋力低下で滑る事で発作を繰り返していましたが、鎮静効果でもっと運動能力は低下。後ろ足がたたなくなってしまいました。

この薬剤(ゾニサミド)の臨床試験中(24.7%)に副作用がみられた主なものは眠気(11.7%)、食欲不振(4.9%)、γ-GTP・ALP・ALT(GPT)・AST(GOT)の上昇等(2.1%)、無気力・自発性低下(3.8%)、運動失調(3.0%)、悪心・嘔吐(2.7%)、倦怠・脱力感(2.2%)

https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00050122

今までもペコの時もポコも、服用説明書の片隅に記載のある注意事項や副作用という欄に小さく書いてあるものに該当してしまう事がたくさんありました。

ポコは、この食欲不振も出てしまい、食べなくなってしまいました。
体調を崩して、発作が頻発し食欲不振になってしまい、このお薬を止めました。
お薬が効きすぎてしまった様です。薬は本当に難しいですね。。。

座薬:発作が長引く場合の対処療法
ジアゼパム坐剤:薬剤名(ダイアップ®)
発作が1分を超える場合は脳に損傷が出る事がある為、速やかに使う

また、発作が終わってから次の発作が起きないように座薬を入れると良いとのこと。

ダイアップの使い方
ビニール手袋をして座薬にオリーブオイルもしくは、潤滑剤(キシロカインゼリー)を使い肛門に入れる。
入れた後もしばらく指で抑えていないと押し出されてしまうので注意する。

※ ダイアップは、子供のてんかん発作や熱性けいれんなどに使用される座薬で、座薬を使用して沈静効果がでるまでに15〜30分ほど掛かります。

※キシロカインゼリーは肛門体温計を挿入する時に使う潤滑剤で動物病院で頂く事ができます。
ない場合はオリーブオイル等でも代用できます。

発作はある日突然、もしくは何かの刺激により発症します。
一度発作を起こした事がある場合は、ダイアップ・ビニール手袋・潤滑剤を箱などに入れて準備しておきましょう。

ポコがてんかん発症時

昔からてんかんと言う病名は何度も聞いた事がありましたが、ポコが発病して初めて色々な事を勉強しました。
ほとんどの犬猫は何の前ぶれもなくてんかん発作を起こし、寝入るとき、寝ているとき、寝起き時が多い事。
また中には発作を誘引する行動や状態がある事。

今ポコがてんかんと言う病気のどんな状態で、どんな時に発作を起こすのかわかりました。ただ分かったと言うだけで、問題の解決にはなりません。

ただ、昨日5回の発作を起こした時を思い返し、発作を起こしそうな時でも無闇に人間が発作を起こさない様にしようと手を貸さない事がポコ に取っては良いと言う事だけ学びました。
ポコの認知症の徘徊も、人間が抑えていれば徘徊しないと言うものではない
徘徊出来なくなるとポコには強度のストレスが掛かり、発作を誘引する事も勉強しました。

ならば自然、これが一番だと言う事です。
そのまま、ありのままの状態でポコが発作を起こしそうになったら、起こしたら、ポコに声を掛けてクリームを塗る。危険な状態でないか確認する。この事しか出来ない事が明確になりました。

今回の発作は、ごくごく軽度の発作です。
けれど苦手な方は、スルーして下さい。

犬のてんかん発作(ポコ:ペキニーズ♀15歳4ヶ月)

本当に重度の発作の場合は、四足が伸びたまま硬直して失禁、口から泡を吹きます
そして瞳孔は開いたままで、発作後暫く動かなくなります。

今回は発作後、すぐに体勢を戻しているので意識はしっかりしています。
ただ発作は体力を消耗する為、軽度の発作でもそのまま寝てしまいます。

発作を繰り返すうち、発作を起こした後の回復時間が徐々に長くなって行きます。
ポコが発作を起こしたのが15時でしたが、そのまま17時頃まで寝ていました。

発作に有効な精神安定

レスキューレメディ・バッチフラワーレメディ
発作を起こす前(不安な気持ち)を緩和する働きがある。
気持ちをリラックスさせたいときに飲む、または体につける、空間にスプレーするなどの方法で使用します。
回復を早める効果があるらしいです。

発作を起こしそうな時や、発作の回復期にこのクリームを肉球に塗ると効果がありました。
人間のハンドクリームとしても使えるので、無駄にならず1本は準備しておくと良いと思います。

その時の記事は、↓ こちらから

実際、ポコが発作を起こしそうな時、発作後の回復を早める時に使っていました。
そして病院嫌いだったポコを、精神的にダメージを与えない為に通院する時は肉球にこのクリームを使って通院しました。

病院へ行くだけでも、本当に大変で拒否反応が・・・
そんな方は、ぜひ使ってみる価値はあると思います。

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