2020.10.09 歩く事

2016年10月の今頃、ペコをシャンプー後ドライヤーを掛けている時に鼠蹊部に腫れがある事を発見
翌日、仕事を休んで当時通っていた病院へ行きました。
多分リンパ腫だろうと言う事で大学病院を紹介され・・・

大学病院へ診察へ行ってもステロイドの影響で診断が出来ず、再診の時も確定診断できず・・・
不安になって今の病院へ転院し、そこからペコの闘病生活が始まりました。

家の中に病人が出るとどうしても病気の子中心の生活になりました。
今までは朝晩二回の散歩へ行っていたのが、朝一回のみ。
行かれない日も多くなって、今までの散歩の日課が出来なくなりました。

私は仕事とペコの通院と看病で精一杯で、ポコやぶなぴーの面倒を見てあげる事が難しくなりました。
当時ポコは11歳、幸いな事にまだまだ元気に庭を走りなんでもガツガツ食べて健康そのものでした。

2017年2月ペコを見送ったあと、病院通いがなくなって、何時もの日常が戻ってきた所
同年3月ポコがヘルニアになった時、血液検査を申し出て慢性腎不全が分かりました。
慢性腎不全は疲れやすくなるので、散歩は朝の一回になっていました。

子供達を迎えて散歩へ出られる様になってからは、朝晩2回の散歩がこの頃から1回の散歩になってしまいました。
ポコは小さい頃から犬種特有の病気、股関節が緩い(小関節形成不全)為、筋力で関節を支える事を先生から指示されていましたが、なかなか難しい状況になりました。
するとやはり習慣的な運動量が減り、また慢性腎不全というタンパク制限という食事療法もあり筋力の低下。

年齢と共に筋肉が少なくなりました。
15歳になった頃から、よく転ぶ様になりました。
今まで狭い所も簡単に走って通り抜けられていたのが、筋力の低下と共に視力・聴力の低下もあり、今までの様な生活ができなくなって行きました。

庭を勢いよく走ってきて、階段で止まる事ができずそのまま落ちる・・・
こんな事が頻繁に起こる様になって行きました。

視力や感覚の鈍化、合わせて筋力の低下により静止できない。
2017年ヘルニアが分かってからは、階段は極力抱いて移動。
玄関から外へ出る階段はなるべく利用しない様にして、庭からスロープになっている所を通って道路へ出る様にしました。
これは実母も腰が悪くて階段が登れない、義母も車椅子と言う事もあり
建て直した時にスロープを設置してもらいました。

このスロープがあるおかげで、人間もポコ達もずいぶん助かりました。
そしてこの頃から玄関のわずか10cm程の上がりかまちも上がれなくなりました。
自分ではジャンプしているつもりでも胸を打って倒れる。。。
そんな事が何度かあり、それ以来どんな段差も私が抱いていました。

高齢になってから筋力をアップするという事は難しいから、やはり若いうちに筋力アップをして
高齢になってからは、筋力維持を続ける事。
歩く事はとても大切だと実感しました。

慢性腎不全に対しても適度な運動は血流を良くして良い効果がある事。
また歩く事により筋力を維持し、本人にもストレスがなく生活が出来ます。

ポコが15歳になった頃から、ご飯を食べる時に足が滑る様になりました。
一生懸命踏ん張っても前足が横に開いてしまい、ご飯を思う様に食べられない。。。
床の上を歩くのも滑る様になり、体調を崩してからは歩きたいのに歩けないジレンマ。。。
そんな事がストレスになっててんかん発作を繰り返しました。

思い切ってタイルカーペットを購入。
ポコの行動範囲にカーペットを敷いて滑らない様にしました。
この頃には徘徊症状も出始め、起きている間は歩きたい様でした。

ポコの状態も徐々に悪化し、ポコのいる場所を制限してトイレシートを敷きました。
するとシートを敷いた事により足が滑り、それがストレスになり発作を繰り返す様になりました。
何かポコにストレスが掛からない様に、歩ける方法はないのか。。。

そんな時、犬の靴下を教えて頂きました。
けれど小さい頃から靴下を履く習慣がないので、靴下を履かせるのが難しい。。。
結局断念して、他の方法を探していると・・・

足裏シールと言う物を見つけました。
これは肉球に滑り止めが付いたシールを貼るだけ、4〜5日で剥がれてしまいますが、装着も簡単で
何よりポコのストレスが半減しました。
ご飯を食べる所には、お風呂用の滑り止めシートを、床にはタイルカーペットを、
ポコの足には滑り止めシールを。

これだけでポコのストレスは随分削減できました。
犬に取って歩くと言う事は、犬としての尊厳なんだと思います。
今まで出来た事が一つずつ出来なくなっていく姿を見るのはとても辛い事でした。。。
けれど色々工夫しながら、亡くなる前日まで立たせてあげれば歩く事が出来ました。

当たり前の事が当たり前にできる幸せ、ただ歩くだけの事ですが、
ポコにとっては歩く事は生きる事だったのだと思います。
元気なうちは定期的な運動により筋力アップ、高齢になってからは適度な運動で筋力維持
最後まで歩ける事を目指して頑張って欲しいと思います。

色々な事を教えてくれた可愛い子供達
ありがとね!

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