今日のシワ先生のブログ「動物のエンディングノート」を読みながら思った事
最初の子供を迎えた時は、愛犬が病気になってからも死を受け入れる事が出来なかった。
自分を後悔する事ばかり、目先の愛犬の状態を見ては悲しみに暮れるしかなかった。。。
そして二番目に見送ったペコちゃんの時
延命を望むか、望まないか、抗がん剤投与する選択肢も選ぶ余裕はありませんでした。
ただ現状の状態から少しでも楽にしてあげたい、少しでも穏やかに過ごせる様に、ほぼ毎日病院へ通いました。
そして多分もうダメなんだろうと思う様になってからも、最後はこんなふうに看取りたいと考える余裕はありませんでした。ただ亡くなる日まで強制給餌をしていたから、痩せる事はありませんでした。
ただ悪性リンパ腫になりDICになってからは、命を守る為に急ぎ足で駆け抜けた3ヶ月でした。
ペコがお空に帰って1ヶ月後、ポコの慢性腎不全の発覚
先代犬の事が鮮明に思い出され、慢性腎不全の末期に尿毒症から多臓器不全で鳴き通して亡くなるのは避けたいと思っていました。あの状態で延命したいとは思わなかった。。。
先代犬の病気の進行から考えると、そんなに長くは頑張れないと思っていたので、慢性腎不全と宣告された事=余命数ヶ月と思っていました。
慢性腎不全発覚後4ヶ月でハンガーストライキになり、ご飯を食べなくなりました。
やっと食べられる様になった矢先、膀胱炎から腎盂腎炎。
またもご飯が食べられなくなり、病院で静脈点滴の合間を縫って看護師さんに強制給餌をしてもらいました。
看護師さんの方から、ポコちゃんはゴックンしてくれなくて口から出てきちゃうのよね。。。
と
ポコが腎盂腎炎と戦うには、体力が必要でした。
それはもちろん食べる事! 食べる事が出来なくなってしまった子にどうしたら良いのか途方にくれました。
その時は、自宅でも強制給餌をしましたが、看護師さんの言う通り、ポコはシリンジを怖がりリキッドを飲めない。。。
それどころか口に入れたリキッドは、ほとんど流れ出てしまう。。。
その時思った事は、この子は強制給餌はできない。
と言う事でした。
しかしポコは私のそんな思いを吹き飛ばす様に腎盂腎炎も原因不明の高熱も跳ね除け、頑張り続けてくれました。
そして、ペコの闘病生活の中で思った事が頭を過ぎりました。
それは強制給餌をしないと言う事。
この子は何か強制しても幸せになれない。。。
その時にそんな事をうっすら感じていました。
年を追う毎に色々な事に我慢が出来なくなっていき、嫌々が多くなりました。
病院へ通うのも、自宅から病院へ着くまでの30分間、ほとんど鳴き通しでした。
病院へ着くと震えたり、緊張のあまりお漏らししてしまうこともありました。
今までの子は、病気が悪化してからは静脈点滴をしてきました。
もちろんポコも腎盂腎炎の時は、数日間静脈点滴に通いましたが、自宅で皮下点滴ができた事もあり、静脈点滴と皮下点滴で急場を凌ぎ、その後ポコの状態を考え自宅で皮下点滴をしました。
ペコの時に静脈点滴は長期に渡って出来ない事は理解していました。
静脈点滴は、体重5kgの子で四足で点滴ができる所は4〜5cmしかありません。
一本の足で短い時は3〜4日、長い時でも10日ほどすると血管が潰れて使えなくなります。
4本の足で最長静脈点滴ができる期間はやく1ヶ月程度
そしてその血管がまた使える様になるまで半年から1年も掛かります。
静脈点滴をしてでも状態を良くしたい時、この四足の血管を使って点滴をします。
この事はペコが闘病中に先生から伺っていたので、ポコの時もなるべく病気が重症化した時の為に静脈点滴ができる様にと考えていました。
結局は、ポコは病院へ通う事自体がストレス。
そして病気が進行してからは、病院へ通うことで体力を奪われる。。。
その為、何度も先生は静脈点滴を勧めてくれましたが、連れて行かず自宅で皮下点滴をしました。
もしかしたら、静脈点滴を勧めてくれた時にしていたら、まだポコは元気だったかもしれません。
けれどこれはシワ先生のエンディングノートではありませんが、
私の中で、ポコに強制はしない。嫌がる事はなるべく避ける。。。
そんな思いがあったからだと思います。
最後まで強制給餌をしてきたペコは、亡くなる前数日間はシリンジでリキッドをあげると嫌々して、あげるの多大変でした。
もうあんなに嫌がるのに強制して何かをするのはやめよう。。。。
過度な延命はしない。強制的に何かをさせない。ポコにストレスが過度にかかることはしない。
これが私が出した答えでした。
自分がどうしたいかではなく、ポコがどうしたいかを優先に考えました。
本当なら1日でも長く生きていて欲しい思いとポコにストレスが掛からない様にする事は、相反する行為です。いつも心の中での葛藤はありました。
きっとこれは先代犬を見送って、ペコを見送って、ポコが三番目の見送りだったから思った事だと思います。
強制しても延命出来る状態なのか、強制する事が苦痛な状態なのか
その子の年齢や性格によっても思う事は違っていたのだと思います。
心の準備はしていても、実際無くしてみると、準備なんて出来なくて、覚悟とやらも全くない!
ただ現実を受け入れなければならない。この事だけを理解しました。
けれどその意味は、これから長い時間をかけて少しずつ消化して行くものだと思います。
いつも一緒に居てくれた子供達、本当にありがとう!
大好きだったよ!