2020.10.06 捨てられない物

明日でポコが亡くなってまる2ヶ月、2回目の月命日です。
冷蔵庫に貼ったポコの健康管理表、9月7日の欄から空欄のまま・・・
用紙を捨てられずに、そのままになっています。。。

そしてその健康管理表で記入し終わった物、5〜6枚も捨てられずそのままに・・・
捨ててしまったら、ポコとの闘病生活も捨ててしまう様な気がして片づけられません。。。

実は我が家にはまだ捨てられずしまったままになったカレンダーがあります。
2017年のカレンダーが。。。
ペコとリンパ腫を戦った記録が残っているカレンダーです。

ブログには残したけれど、いつ病院へ行ったか、何時の予約だったか・・・
そんな簡単な記録が残っただけのカレンダーが未だに捨てられません。
あれから3年半以上が過ぎ、もうペコと闘病した記憶も遠くになって来たけれど
やっぱり一緒に戦った記録。。。
まだ心の何処かに「こんなに頑張ったけれど、助ける事が出来なくてごめんね」
と言う気持ちが込められている気がします。

写真も沢山あって、ペコとの日常の記録も沢山あるはずなのに。。。
ペコの足跡がなくなる様で捨てられません。

そう思ったらポコとの思い出の物をそう簡単に捨てられないのも仕方ないか。。。
と思ってみたり。。。

心の中の思い出を捨てるわけでもないのに、目に見える物が無くなると言う
ただ現象だけを捉えて心が痛むのは私だけだろうか。。。

我が家にはまだぶなぴーがいるから、犬のベッドやリード・カートやキャリーが置いてあっても心は痛まない。けれどもし誰もいなくなってしまった事を思うと、心が張り裂ける程の痛みだろうと、察する事もできない。。。

寝ているぶなぴーの寝息が聞こえてくる。
爪を擦りながら歩いてくる音がする。
何処からともなく誰かがいる気配がする安心感

きっともう何十年もそんな生活をしているから、それが当たり前で普通の日常だった。
今が不幸だとは思わないけれど、やっぱりみんなが一緒にいる時は幸せだったね。。。

先日BSでやっていた映画「日々是好日」のビデオを見ました。
主人公が茶道教室に通いながら成長していく姿を四季の映像とともに映し出された。

今まで掛け軸なんて興味がなかったけれど、掛け軸の文字の意味を話す茶道教室の武田先生(樹木希林さん)の温かい言葉に癒されました。
ただ毎日が良い日という意味ではなく、要約すると「どんな時でも今この一瞬を一生懸命生きる。」と言う深い意味があるとの事。

まるで闘病中のポコみたいでした。
動物は決してただなんとなく、ダラダラしようとか、やる気がわかないとか。。。
多分そんな事はないのだと思う。

今この一瞬を生きている。
お腹が空けば、ご飯を頂戴! 眠ければ眠る。痛ければ痛いと鳴く。
もう少しでご飯の時間だから我慢しようとか、痛いけれど我慢しようとは思わない。
今を生きるこの子供達から教わった事はたくさんありましたね。。。
それは、いつでも全力という事。毎日精一杯生きている。

若い人がこの映画を見た感想と、多分私たちの年代で映画を見た感想とでは大きく違うのだと思う。。。今だからこそこの日々是好日の意味がわかる気がしました。

毎日何気なく過ぎていく時間が、あの時は一生懸命一分一秒が必死でした。
いつも必死では生きられないけれど、今この時を大切に過ごしていこうと改めて思う映画でした。

いつまで経っても捨てられない物。。。
捨てなくてもいいんじゃない!
きっと時間が過ぎて、もうこんな形ある物に拘りがなくなれば、自然に処分できると思うことにした。。。

確かに十七回忌を迎えるモグの物は、家の中には一つも無い。
あるのは遺影だけ、それでもモグとの思い出はちゃんと心の中にある。
きっとそう思えるまで、このままにしておこう。。。。

今日も何時もと同じ何気ない1日が終わっていきます。

今日はケイトのお花の色が綺麗だったので真ん中に入れました。
いつの間にか夏から秋になりましたね。。。

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