2021.08.25　あの日・・・

ポコが慢性腎不全の末期
ご飯を食べなくなって、お水を今までの様に飲めなくなって・・・
お水を飲めなくなると腎臓は、急激に悪化していく・・・

きっとこの状態になると、先生からは、静脈点滴を勧められる
静脈点滴は、皮下点滴に比べ即効性があり、効果も高い。
けれど、血管に輸液を入れる為心臓への負担も増える

これは、悪性リンパ腫と闘病したペコの時の経験から
ポコの時は、末期状態になってポコの嫌がる病院での長時間の治療（静脈点滴）は辞めようと思っていました。

先生の方から

村上先生

車の中で静脈点滴が出来る様配慮します。

ポコは病院嫌いだったので、私と一緒に車の中だったらポコのストレスが半減するのでは
と、異例とも言える提案を頂きました。

けれど・・・、真夏の車中で長時間の静脈点滴をする事も、きっとポコには負担だと思い丁重にお断りさせて頂きました。
けれど、先生の異例の配慮は本当にありがたかったです！

慢性腎不全末期状態になると確かに静脈点滴をすると、一過性ではあっても状態は良くなります。
けれど、若い子だったらそのまま持ち直す事もあると思うけれど、シニアの子であれば延命できたとしても、静脈点滴を止めると、また少しして腎臓の状態は悪化する。

飼い主が何を望むか?!

私の場合は、ペコは静脈点滴をしながら心臓が急激に悪化していきました。
昼間はほとんど病院で静脈点滴で過ごし夕方お迎え。
翌朝また、病院へ預けに行く。。。

抗がん剤を投与する事は、本当にペコにとって良い事なのか
飼い主の都合でペコに辛い治療を無理強いしていないか
いつも葛藤の日々でした。

ペコの場合は、DICになってしまった事で抗がん剤治療の選択肢しか選択できなかったけれど、状態が悪化するたび、いつも自分に問いかける事が多かったです。

けれど・・・、ポコは長期に渡り慢性腎不全と共存しながら、本当に長い間頑張ってくれました。
だからポコはもう十分頑張ってきたから過度な医療はやめよう。
ポコが嫌がる治療はやめよう。

今までの経験からポコにはそう思える様になりました。
ある意味手放す勇気だったのかもしれません。

それが正解だったか
不正解だったのかは分かりません。
自宅で毎日、皮下点滴をしてきたからなのかもしれません。
出来るだけ家にいる時間を一緒に過ごせた事も良かったのかも・・・

ちょうどポコが体調を崩した頃から巷にコロナが流行り出し、緊急事態宣言と共に在宅になりました。
この在宅が、今思うと、とてもありがたかったです。
今日のシワ神先生のブログの様に笑って見送りは出来なかったけれど。

ペコの時に先生から

静脈点滴できるチャンスは４回
体重５kgの子で針刺させる血管は1本の足で5cmほど
四足に針が刺せる太い血管は1本で一度使った血管は潰れてしまい、次に同じ足に針が刺せる様になるまで
かなりの時間が掛かるとの事。
一回針を刺した血管は早ければ3〜4日で、長くても10日〜2週間ほどで血管が潰れて使えなくなります。

ペコの時は抗がん剤の副作用の治療もあり、3本の足の血管が使えなくなっていました。
もう残されている静脈点滴ができる血管は抗がん剤を投与できる血管はありませんでした。

村上先生に診て頂く様になってから、本当にたくさんの事を教えて頂き、それはポコの治療の時にもとても参考になりました。

ぶなぴーを見送る時はどうなるか分からないけれど
ちゃんと最後はありがとうと言える様に
あの日の様に葛藤の日々を送らない様にしたいと思っています。

今日の子供達

今日も朝ごはんと散歩が終わると、ぶなぴーがソファーの上に上がってきました。