Lot.No.1636(スイート メモリー)
大倉陶園・オープンストック
金触上絵
格調高いヨーロッパ調のシェープに、金をふんだんに使いながらも
職細な柄と色調で若い方から、ご年配野方まで好評がある。
このカップを持ってみると
普通のカップよりずっしりと重いです。
カップもソーサーにも金彩がふんだんに使われ
エンボス調のエッチングがでとても重厚です。
食器の金彩に使われているのは
純度の高い24金だそうです。
食器の絵の具は画釜という700~800度か、
それ以上の高温で焼き付けるので、耐熱性が必要で
熱に耐え、金色を出すには
どうしても本物の金でなければならないそうです。
そして、大倉陶園が高価な理由は、
金は柔らかい金属なので、
磨耗され、少しずつはげていきます。
はげにくくするために金を厚く塗るので
価格もおのずと高くなります。
ピカピカとあまりにも明るく輝いている場合は
純度も低く、金の使用量が少なくて
一方、鈍く深みのある発色をしているのは、
純度が高く金の使用量が多いそうです。
当然そのような金ははげにくく、長持ちし、
つつましく輝いているとの事。
安い金ほど「ここにあり」とばかり光るそうです。
私が持っているカップの中で2番目に高価な物です。
たぶん、これももったいなくて使えないでしょう。(笑)