今日のシワ先生のお題「動物の播種性血管内凝固症候群DIC」
この病気は、元々の病気がある場合に起こる。
元気な子がこの病気になる事はない。
ペコちゃんは、このDICに2度掛かっており、先生からはDIC傾向が強い子と伺いました。
最初は、播種性血管内凝固症候群(DIC)と説明されてもペコの体内で何が起こっているのかわかりませんでした。
ただ一つ理解した事は、
一刻を争う状況で輸血が必要だった事でした。
そして輸血と基礎疾患の悪性リンパ腫の治療の為に、日本大学生物資源科学部動物病院へ入院しました。
この時、この病気の第一人者である大学教授の亘先生からお話を伺いました。
内容が難しくて・・・・
村上先生からも亘先生のお話の内容を教えて下さいと言われていたので
先生にお断りを入れさせて頂き、iPhoneのボイスレコーダーえ病状説明を録音させて頂きました。
その時も亘先生からDICは死亡率も高く50%位だと伺った記憶があります。
しかしそうならない様に治療して行きます。と。。。
もしあの時、録音していなかったら播種性血管内凝固症候群と言う言葉も聞き取れませんでした。
一般的には日本語名を使う事は少なくDICと略して言われる事が多い様です。
実はペコがリンパ腫になる2年前の春、実母の胆管癌が局所再発しました。
胆石の手術をした時に胆管癌の初期症状が見つかり、3ヶ月後に胆管癌の手術をしました。
術前説明を受ける際、「まだ本当に初期状態の癌なので、100%の手術ができると思います。しかし高齢での手術の為、本人に良くなろうと言う意欲がないと寝たきりになる場合があります。」と伺いました。
もちろん本人の前での病状説明です。
母は即答で「先生、手術します!」と一言。
昔から潔い、竹を割ったような性格だった母は、自分で宣言しただけの事はあり、2度の大きな手術を受けた後も自力で生活できるほど回復しました。
それから3年半後、局所再発(同じ所に癌が発症)しました。
早期発見された再発癌だったので、手術可能な状態でした。
しかしすでに2度の大きな手術をしてお腹には大きな傷が2つ、今後の事を考えると再手術を選択する事はできませんでした。
緩和ケア病院へ転院する時に先生から言われた事は、今後の病状説明と承諾でした。
延命をするのか、その場合の人工呼吸器の装着の有無、輸血の有無でした。
その時に疑問に感じたのが、輸血の有無の話
癌で療養しているのに、なぜ輸血する場合があるのかと言う疑問?!
その疑問の答えを知ったのは、ペコがDICになった時でした。
このDICは基礎疾患がある場合に発症すると言う事でした。
基礎疾患としては、敗血症・ガン(白血病・悪性リンパ腫)・急性膵炎・細菌による重度の感染症
※敗血症は、どんな病気でも免疫力が低下すると発症する場合があります。
人間も動物も病気の種類や治療は同じなんですね。
今まで家族になった子供達からは、教わる事がたくさんありました。
母は癌痛が出てからは痛み止めのパッチを胸に貼ってもらい、眠る様に神様の元へ帰って行きました。
動物の介護は、家族のみで看る事が多く人間の看病より何十倍も大変です。
けれどこの子供達から教えてもらった事は数知れず、一人の人間として成長させてもらいました。
DICになると出血傾向が強くなる為、輸血が必要になる場合があります。
動物病院では、緊急手術やこうした輸血が必要な子の為に大型犬の飼い主様にドナー協力をお願いしている病院も多々あります。
しかし小さな病院などでは輸血が出来るドナーがいなかったり、自力でドナーを探さなくてはいけない事もあるそうです。
ペコの場合は、ちょうどドナー協力をお願いしているワンちゃんが輸血協力したばかりだったので、私自身もお友達で大型犬を飼っている方はいらっしゃいませんか。
と聞かれました。
大学病院では輸血が必要な子の為に、ドナーになる大型犬を何匹か飼っており、いつでも輸血が受けられると説明を受けました。
輸血の場合は、人間の様に血清の保存ができない為、輸血が必要になった都度ドナーから血液の提供をしてもらいます。輸血して頂く費用は、病院により違うと思いますがペコが輸血をして頂いた時は、50,000円/1回
この費用の中に、ドナーの血液検査費・採血費・血液型判定検査費・入院費など、その他ドナーの方へのお礼も兼ねていると伺いました。
3回目の輸血の時は、ドナーが見つからず病院長先生が飼われているゴールデンから輸血して頂きました。
この時は、先生と院長先生のご好意により半額位でした。
そしてどんな病気でも重症化すると敗血症になる場合もあり、敗血症からDICになるケースもあります。
ポコも膀胱炎に罹った時、菌に耐性があり抗生剤が効かず、腎盂腎炎になっています。
腎盂腎炎が重症化すると敗血症になるリスクが高いと言われました。
今日もまたシワ先生の「DIC」に反応してしまいました。
この病気は一刻を争う重篤な状態だと言う事を理解して、あとは先生にお任せするしかありません。
病気なんてしない方が良いけれど、この子供達から教えてもらった事、自分でいろいろ勉強した事、知識だけは増えましたね。
最後に、人間の病状説明の時もそうですが、心労がかかった状態で先生からの説明を受ける事が多いです。
そんな時は、ボイスレコーダーで録音しておくと後から聴き直せるので便利でした。
折角のスマホ、活用しましょう。
みんな可愛い子供達から学んだ事。
もう一度逢いたいね!
ありがとう。